交通部観光局(日本の観光庁に相当)は4日、「2018台湾ランタンフェスティバル」のメインランタンと小さな手提げランタンの発表会を行った。今年は戌年であることから、メインランタンは「忠義天成」がテーマ。先住民族で笑顔の子どもと、子どもに忠実によりそう台湾犬が雲海の中で阿里山の峰に立つ姿のデザインで、過去を振り返り、現在に立ち、未来を展望しながら世界の目を台湾に向けさせ、各地の人々が台湾に遊びに来るのを歓迎する意味合いが込められている。
開催地である台湾中南部・嘉義県の張花冠県長(県知事)は、嘉義県は観光資源に恵まれているがあまり知られていないと残念がる一方、今年のランタンフェスティバルの規模は史上最大級で、手提げランタンも10万個配布すると強調、大勢の人々が嘉義県にやってきてランタンフェスティバルを楽しむよう呼びかけた。
メインランタンのデザインを担当した彭力真さんによれば、メインランタンの高さは21m。初めて先住民族の子どもが手を振る姿を取り入れた。メインランタンの光のショーの中で、人々はこの子どもが手を振り、「Hello(こんにちは)」とあいさつしているように感じるだろうということ。
手提げランタンをデザインした林佳葦さんによると、今年の手提げランタンは「達力狗」と命名されている。図案がつながった絵本のようなスタイルで、嘉義県の山、海、阿里山森林鉄道、先住民族のシンボルマーク、国立故宮博物院南部院区(南院)で展示される「青花瓷」(染付けの焼き物)などが子犬の体の模様となっている。また、全体を揺らすと耳がひらひらと動く仕組みで、力強く走っている姿が再現される。お腹には犬の足跡の形の切れ込みがあり、夜に持って歩けば地面に子犬の足跡が映し出され、犬が歩きながらじゃれているかのような気分で節句を過ごせると言うこと。
「2018台湾ランタンフェスティバル」では3月2日の元宵節(旧暦1月15日)、午後7時にランタンが点灯される。それから正時と正時から30分ごとにメインランタンのショーが行われる。嘉義県ではそれに先立ち、2月16日の旧正月(旧暦1月1日)には「嘉義県政府灯区(嘉義県庁ランタンエリア)」のランタンを点灯する。